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BASS LOVE: DJエラグルの低音メモリィ

酒と低音の日々~Nights Of Shots & Bass : Grime,Dubstep,Bassline House & All Kinda Bass Sounds

PROFILE

DJ ERAGURU

Writer:DJ ERAGURU
淡路島在住。
週末は殆ど大阪在住となる低音専攻のDJ/オーガナイザー。主にFUNKY、BASSLINE HOUSE、DUBSTEP、GRIME、UK GARAGE、2STEP、BROKEN BEATS、BREAKS、D&Bなど、黒くて下半身に訴えかける低音ダンスを得意とする。関西CLUBシーンの黒系BREAKS番長。クラブで見かけたら気軽に声かけて下さい。酒おごります。笑
あ、休眠中ですがdrumnbass.orgと2step:REWINDS!!!とDIRECTもやってます。

ERAGURU'S DJ MIXES

"Bassline House promo mix"
(Bassline HouseのShort Mix)

DJ Schedules

関西を中心に活動中です。たまに名古屋や浜松、東京でPLAYしてます。ブッキングは右下のメールフォームからどうぞ。

2010.11.27.sat
ラガチャンネルvol.25@sound-channel,大阪

ブロとも申請フォーム

Bass Love Best Disc Guide 2011とボーナス・トラック

Breakageが久々にDigital Soundboyからリリース。
しかもフリーダウンロード!

このタイミングを逃したら、もう出すタイミングなくなっちゃうな!

ということで2年と9ヶ月越しのお蔵出しをやります。

その前に、件のBreakageのフリーEPはこちらから↓

BREAKAGE-THE-PROMISE400.jpg

で、なんのお蔵出しかというと、
遡る事3年程前、Breakageの傑作アルバム『Foundation』の日本盤がリリースされたタイミングで、そこに諸般の事情で日本語のライナーノーツが封入されたいなかった事に、なんと勿体ない!と声をあげた低音愛好家aka低音数寄者の面々が、発売元と交渉してオンラインライナーノーツを制作する許可を頂き、進めていたライナーノーツ企画。

対談形式でD&BサイドとUKアーバンサイドを収録して、デザインも出来、ほぼ7割がた完成していたにも関わらず、いろいろな事情で未発表のままお蔵入りしていたもの、それをこの久々のBreakageのEP発表のタイミングで供養しようということなんです。w

実はこのお蔵出し、今年の年初のBass Love Best Disc Guide 2011のボーナストラックとして、やる予定で実はサーバーにも既にアップしていたのですが、またしても諸般の事情でお蔵入りしていた幻の中の幻の企画なのです。って大げさですね。

もう3年近くも前の対談なので、既に時代が大分移動してしまった感もあり、気恥ずかしい感もなくはないですが、本質的な部分は変わっていないと思います。

この対談をまとめる段階で編集者のAGOくんが「もう少し言い足りない部分があるんだよね」と言っていたのですが、確かに最後の方がちょっと尻切れとんぼな感じもしますね。

実際には、この対談はここには書かれてない事でかなり辛口な部分が大量にあったり、ものすごい脱線をしたりの4時間の対談で、これは僕の手元に録音が今もあるのですが、そこにもしかしたら、最後を埋めるピースが隠されているのかもしれませんね。ただ長過ぎて、探し出すのは至難の業ですが。w

という訳で、Breakage『Foundation』のオンラインライナーのUKアーバンサイドお蔵出しはこちらで。

http://www.drumnbass.org/bl2011/bonus.html

ところで、よくよく考えてみたら本体のBass Love Disc Guide 2011って、実はTwitterやFacebookで拡散しただけで、本体のBass Love ブログでは紹介してなかったということに、今更気がついたという。(^_^;)

という訳で、大変間抜けな話ですが、
アーカイブとしてBass Love Best Disc Guide 2011へのリンクも再度ここに記しておきます。

もしまだお読みじゃない方がいらっしゃったら、ぜひ読んでみて下さい。凄いです。ホントに!

bl2011-1.jpg

まえがき

Bass Loveベストディスクガイド、去年思うところあってこのブログで開催したベスト企画ですが、大変好評をいただき、自分でも改めてこういうアーカイヴものの重要性を再認識した次第です。そんな訳で年明けお年賀に便乗してお忙しい皆様に原稿を依頼させて頂き、多くの方にベストを寄せて頂きました。去年にも増してすごい熱量と分量になり編集した僕自身もまだ十分に読み込めてない状態です。手前味噌ながら物凄い濃度です。是非、ゆっくり時間をかけて読み込んでみてください。そしてこれらのリストはエバーグリーンなディスクガイドになってますので、何度でもリファレンスしてあなたのベースライフを充実させていただければ、企画編者としてこれに勝る喜びはありません。
最後に年始のお忙しい中、ご協力頂いた執筆者の皆様には改めてお礼申し上げます。また個人的な事情で公開が大変遅れ皆様にご心配をおかけしましたことも併せてお詫び申し上げます。これに懲りず来年もよろしくお願い致します。

コンセプトの説明

Bass Loveベストの今年のコンセプトは、ずばり「ベースミュージックを血肉化した猛者の方々の目を通した2011年のベストミュージック」です。去年は「ベースミュージックのベスト」とシンプルにコンセプトを設けましたが、今年は一歩進んで(と勝手に思っているだけですが)、「ずばりのベースミュージック」だけではなく、一見ベースミュージックじゃないけれども、確実にこれはベースミュージック/サウンドシステムカルチャーを経過した耳に心に響く音楽だと思うものも積極的に選んで頂ければと思います。もちろんずばりベースミュージックだけのベストでもOKです。リリース年は問いません。思いっきり古くてもそこに何らかの2011年ならではの現代性をあなたが見出したのならOKです。

特別付録

今年のBass Love ベストディスクガイドには付録が2つあります。

その1 音楽ジャーナリスト若杉実さんによる特別寄稿。題して <DJ EZ来日(2011年12月16日@表参道VELOURS)目前でのキャンセルに涙した、日本全国のUKG~ベース系偏執狂に捧ぐ>。日本髄一のUK Garage猛者の若杉氏による世界初DJ EZのベストミックスポイントをベスト10形式で超濃厚に解説!DJ EZが如何に凄いのかの秘密が遂に明かされる?!必読です。他でこんなテーマの文章は絶対に読めないです。w

その2 トラックメイカーBRISA氏による未発表DEMO期間限定フリーダウンロード。
名古屋を拠点に世界で活躍するBRISA氏のベース魂が炸裂した未発表DEMO(といっても超現場仕様で使えます)をBass Loveベスト初参戦記念に2週間限定先着100DLでフリー公開!(既にダウンロードは終了しています)

Bass Love Best Disc Guide 2011はこちらから

Theme:DJ/CLUB
Genre:音楽

comments(1)|trackback(0)|GRIME/DUBSTEP|2012-11-02_00:00|page top

Wasabeat チャートへのセルフライナー

wasabe_logo.jpg

8/18付けのWasabeatさんのDJ PLAYLISTにチャートを提供させて頂きました。クラブミュージックの配信サイトWasabeatさんでは、現在ベースミュージックを強化中との事で過去には蒼々たるBIG NAMEが居並ぶPLAYLISTに僕、DJ ERAGURUもお恥ずかしながらチャートを提供させて頂きました。

Wasabeatで配信中の音源の中からのセレクトとの事でしたので、敢えて最新の音源にはこだわらずにWasabeatというCrates(エサ箱)をDigする感覚でピックアップしてみました。選ぶ時には実際にiTunesにPlaylistを作って、iPhoneを車の中で鳴らしながら選曲したので1~10までで実際のDJ PLAYのように通して聴ける流れにしています。是非、プレイリストごとCDに焼いたりしてコンピ感覚で楽しんでみて下さい。






詳しいチャートはこちらで(僕の恥ずかしいプロフィール写真も見れますよw)

DJ ERAGURU chart for Wasabeat

折角なので簡単なセルフライナーを書きました。

1. Submotion Orchestra - Angel Eyes
 DubstepのトラックメイカーRuckspinなどGentleman's Dub Clubのメンバーを中心としたリーズ人脈大集合!なライブバンドSubmotion Orchestraの大傑作デビューアルバムより。アルバムは期待通り、過去のクラブ系生バンドが陥りがちなビート面でのぬるさを全く感じさせないRuckspinらしい変速ビートが心地良い傑作に。表面的には2011年の4HERO。個人的にはそれ以上の傑作。まだ手に入れてない方はぜひ。

2. Von D - You're The One
 フランスのDubstepトラックメイカーVon Dの2011年6月にリリースされた待望のアルバムから。Submotion Orchestraとも近い音楽性を持ったVon Dの美し過ぎる楽曲の数々が詰まったアルバム。ジャズなうわもの+しっかり野太いボトムという僕等が一番求めていたサウンドを実現。BKJD(BASS系JAZZ DJ)御用達。

3. Sepalot - Did It Again feat. Saigon (Zed Bias Remix)
 Zed Biasを過去大阪に2回呼んだ事と共演できた事は、僕にとってはとても良い思い出。UKG全盛の当時から2011年の現在に至るまで、衰えることなく最前線で活躍するZed Biasはもっと日本でも高く評価されても良いはず。最近はTru ThoughtsからのアルバムやOmarとの共演で話題の彼ですが、これは2009年ドイツのCompostからのSepalotをZedらしくBroken Beats meets UKG的にremix。SaigonのMCがZedのビートにのる心地良さは単純に上がる。

4. Martyn - These Words (Roska’s Speechless mix)
 9月に待望の来日が決定しているUK Funkyの筆頭DJ、Roskaの曲は1曲は入れたかったのでいろいろ迷ったけれど、最新のJackpot EPはみんなチェックしてるだろうから敢えて、Roskaにしてはかなり渋めのビートで歌モノを処理したあんまりロスカロスカ言ってないこの曲を。RinseFMのmix CDも良かったRoskaの来日に思いっきり期待したい。

5. Kito & Reija Lee - On The Jam
 見目麗しい女子がダブステップデュオを結成。というだけでテンション上がるでしょう。個人的にはこういう曲調が好みなので、条件反射的に1Xtra聴いてて反応してしまった1曲。あとでDiploのMad Decentからのリリースときいて、さすがモテ男のアンテナ間違いないなと。w

6. Lil Silva - On Your Own ft. Sampha
 UK Funkyのトラックメイカーの中でも注目株のLil Silvaの2011年5月にリリースされたThe Patience EPより。remix仕事で培ったヴォーカル処理のノウハウをオリジナル曲に昇華した傑作。今まで自身の作品ではインストが中心だった彼の新境地。

7. Cluekid - The Intro
 最近リリースがないCluekid。しかし、彼の過去作には注目に値する曲が多数ある。ということを指摘している人を殆ど見かけた事がない。それはとても残念な事だ。このThe Introは2010年にLDとの共作としてリリースされた初期More RockersやSmith & Mightyを思わせる様なベースサウンド。トランジションのJason GozとChefalのRingo Recordsより。

8. Beezy - Thoughts In Retrospect
 GrimeラッパーがDubstepにのせてラップをすることはあっても彼等はあくまでもGrimeのマナーでラップを乗せてくる。BeezyはDubstepにPlan BやStreetsの様にラップともポエトリーリーディングともいえるスタイルでMCをのせる唯一と言っても良い個性。Rinseからリリースされた彼の最新?アルバムは日本では全く話題にもならなかったが、実はBenga、Skream、Distanceなどがトラックを制作、remix EPにはRoskaやGeeneus、L-Vis 1990が参加と無視してる方がおかしいだろうって内容。この曲はその中でも一番のお気に入り。Benga作。

9. Reel People - Outta Love featuring Omar (IG Culture Bruk For The Love Refit)
 日本ではclub jazzの文脈での紹介が強調されすぎてしまった所為で、ベース・ミュージックとしての側面が受け入れないまま、UKG同様ミッシングリンク化しているBroken Beats。そんな中でも最も黒い音を出すのがIG Culture。最近はZed Biasとの共演を含むアルバムも好調なOmarをft.したReel Peopleのrmx。

10. Donae’o - Riot Muisc (Shy FX radio edit)
StickyのSocial CircleからGrimeラッパーとしてデビューし、気がつけばUK Funky否UKアーバンを代表する今最も旬なアーティストとなったDonae'o。彼の2009年に出たアルバム『Party Hard』はゼロ年代を代表する傑作中の傑作。何故か日本では全く無視されているこの名盤の1曲目" Riot Music"をShy FXが原曲にかなり近いテイストでエディット。これを無視した日本の音楽ジャーナリズムはホントに死んでるとしか言いようがない。という怒りのRiotなら、まだしも良かったのに。現実のUKでの出来事に胸を痛めつつ。敢えてセレクト。




Theme:DJ/CLUB
Genre:音楽

comments(0)|trackback(0)|DJ PLAY|2011-08-18_20:40|page top

Gentleman’s Dub Club - Dubstep/Grime世代のThe Specials 【雑談3】

gdc1.jpg

エラ:今日は僕等がこっそり前から応援しているUKリーズのスカ・ダブバンドGentleman’s Dub Club(以下GDC)とその周辺のRanking Recordsとリーズ人脈について雑談します。


Gentleman's Dub Club - Emergency


Gentleman's Dub Club - Fly away

グル:これまた日本未紹介の穴場物件。見た目はスカパラっぽいというか、UKだからザ・スペシャルズ?で、やってる音楽がスカやダブやルーツレゲエってことでまんまやんって話もあるけど、でもGDCはがっつりDubstep/Grimeなんかと関係あるBass Loveらしいチョイスなんだよね。w そういえばスペシャルズのジェリー・ダマーズは最近Dubstepもチェックしてるらしいね。

エラ:そう、いわばGDCはDubstep/Grime世代のザ・スペシャルズだね。そのゆえんは後で話すとしてまずは簡単な紹介を。GDCは2006年イギリスのリーズで結成された9人組のスカ・ダブバンド。結成のきっかけは自宅の地下室にサウンドシステムを持ってるメンバーがいて、そこに集まってセッションして遊んだり、その地下室で開かれるホームパーティで演奏したりしているうちに自然に出来上がっていったらしい。

グル:今までRoots ManuvaやThe Streets、The Wailers、Finlay Quaye、Beardyman、Zion Trainなどのサポートをしたり、グラストンバリーをはじめ各地のフェスに参加、でここが重要なんだけどあの世界最大のダブステップフェス、クロアチアのOutlook Festivalに初回の2008年から2011年まで連続で出演し続けてるんだよね。

outlook2008.jpg

エラ:そう。そこ重要!ただのスカ・レゲエバンドじゃないよって。Outlookといえば、一応名目は「欧州最大のベースミュージックとサウンドシステムカルチャーの祭典」って謳っているけど、出演者の比率やプレスを読めば分かるんだけど基本、Dubstepフェスなんだよね。で、今の所のリリースはEPが1枚、シングルが2枚のみのスカ・レゲエ・ダブバンドがなんでダブステップ最大のフェスに4年も連続で出続けているのか?ようやく2011年の今年は1stアルバムをRanking Recordsからリリース予定とはいえ、2008年の時点ではシングルすら出てなかったんだから不思議だよね。

グル:そうその謎を解明するのが、彼等が拠点とするRanking Records!そもそも僕等がGDCを知ったのもRanking Recordsからなんだよね。

エラ:うん。Ranking Recordsは僕等が個人的に注目しているDubstep/D&BのアーティストRuckspinが拠点にしているレーベル。他にはPlanas aka Landlord、Quark、Evergreen、Quantum SoulなんかがリリースしているDubstepレーベル。で、そこに突如、このスカ・ダブバンドがリリースってことで、何?ってなったんだよね。


Ruckspin - Jibber

グル:Ranking Recordsは日本だと2009年にRSDとEvergreen & Landlordのスプリットシングルがちょこっと売れて知られる様になった感じかな。これに入ってるE & Lの曲はモロルーツレゲエなんだけど、RSDのトラックと合わさってこれはそれほど違和感なかったんだけど。GDCの2009年に出た5曲入りのファーストEPなんて、完全にバンドでスカ・レゲエ・ダブだから。

エラ:で、よくよく調べてみたら、そのRanking Recordsを2006年に立ち上げて運営しているのが先にも挙げたPlanasことToby “Landlord” DaviesとEvergreen(Harry Devenish)で、実はこの2人がメンバーとして参加しているのがGDCなんだよね!Tobbyはベースとトランペット、Harryはサウンドボーイとして。

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Planas(左)とEvergreen(右)

グル:つまりダブステップのモノホントラックメイカーが演奏するバンドなんだよね!で、ここでようやくOutlookフェスに全出場の理由が判明する訳だね。加えてOutlookにはPlanasやRuskspinもDJとして参加してたりというものありで。

エラ:そうまさに!Dubstep/Grime世代の感覚が生の演奏に至極当たり前の様に溶け込んでいる。そこがこのバンドの面白い所なんだよね。ニュージーランドのFat Freddy’s Dropなんかにも近い新世代のスカ・ダブバンド。GDCの方がより飲んだくれてバカ騒ぎしているイギリス伝統のフーリガンテイストが感じられるけども。w このOutlookとか地元リーズでのライブ見るとホントかっこいいよね~。

Gentleman's Dub Club Live at Outlook 2008

Gentleman's Dub Club "Chronicles" live in Leeds Oct 2010

グル:そういえばDubstepと生演奏ってことでいうとRuckspinのサブプロジェクトSubmotion Orchestraも熱いよね。こちらはGDCと違ってエレガントでクール。確かこちらは7人組でだよね。

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エラ:Submotion OrchestraはGiles Petersonも絶賛という折り紙付きの1stアルバムがもうじきリリースされるよね(5/28発売)。4Heroの再来を思わせるディープで美しすぎるサウンドとRuckspinの生み出す独特のタメの効いた突っかかる様なビート感が最高。

submotion1.jpg
(画像をクリックでアルバムのプレビューが聴けます)

グル:アルバム先行シングルのAll Yoursにはこれまたリーズ在住のJack Sparrowのrmxと、GDCのキーボードを担当するEddie ThomasのユニットSeeMore Productionsがリミックスをやってるんだよね。このRanking Rec.周辺のリーズ人脈は今かなり面白いよね。

エラ:Submotion OrchestraのドラマーのTOMMY EVANSが、GDCのドラマーもやってたり、ホントここら辺周辺は全部繋がってるよね。

グル:GDCに話を戻すと今年の2月にBBCのMista Jamの番組企画で去年Slang Like Thisのヒットで一躍Grimeをイギリスのお茶の間(ってそんなものあるのか?w)レベルにまで広めたP Moneyとのスタジオセッションがめちゃくちゃ格好良かったよね。

pmoney_450x300.jpg

Gentleman's Dub Club vs P Money - Tough At The Top

Gentleman's Dub Club vs P Money - Ho Riddim

Gentleman's Dub Club vs P Money - Slang Like This

エラ:そうなんだよね~。ダブステップのトラックメイカーがベースとサウンドボーイやってるダブバンドにグライムラッパーが絡むって面白すぎる企画で、まるでThe Specialsが生演奏でダブステップやって、そこにグライムラッパーが絡らんだかの様なライブでホントに格好良かった。

グル:この前のEd Sheeran君にしても、例えばこの前来日してたSilkieなんかにしてもみんなだいたい20代だよね。で彼等が10代の頃にファウンデーションとして耳にしていた音楽がUK Garageだったり、そこから発展してきたDubstepやGrimeだったりする世代が、今どんどん最前線に登場して来てる。Jungle/D&B世代じゃなくて、まさにUKGチルドレン。

エラ:だから彼等にとって、Grimeラッパーやダブステップアーティストとの共演は自然で、その辺りが例えばUKGをほぼスルーしちゃった日本の音楽メディアやクラブシーンには、なるほど!と分かりづらい部分だったりもするかもしれないね。

グル:そうそう。例えば雑誌なんかでの紹介の仕方とかも、UKG以前のJungle/D&BまでのUKベースの文脈で語っちゃってたりして、もちろんベースヒストリー的にはUKGの先祖なんだから大ハズレって事にはならないんだけど、彼等が直接的に影響を受けたUKGについての部分が欠如してるから、どっか的外れな感じになっちゃってるんだよね。

エラ:なんか今日は辛口だね~。w てな訳で、今日のまとめとしてはGentleman's Dub Clubをはじめ、Ranking Records周辺のRuckspinおよびSubmotion Orchestraなんかのリーズ人脈に大注目ってことでよろしいでしょうか?w

グル:はい。よろしいです。w 参考になりそうなmixのリンクとかを以下に付けとくんで、聴いて貰ったら僕等が面白がってる感じが掴めると思います。特にRuckspinの2009年のdubstep mixと2011年のD&B mixは必聴!


【本日の雑談、参考リンク】

Ruckspin - Ranikng Studio Mix 2009
RuckspinのRanking Records 2009年Studio dubstep mix。Ranking Rec.のDeepな世界観が最高。

Ruckspin D&B Mix January 2011
Ruckspinの2011年、D&B mix。こちらもDeepな世界観。

Planas Outlook Mix
Ranking Rec.のボスPlanasのOutlookフェス用DJ Mix

Gentleman's Dub Club HP
Ranking Records HP
Submotion Orchestra HP

Theme:DJ/CLUB
Genre:音楽

comments(2)|trackback(0)|GRIME/DUBSTEP|2011-05-02_15:15|page top

Ed Sheeran(エド・シーラン) - No.5 Collaborations Project 【雑談2】

ed1.jpg

エラ:今日は日本ではほとんど誰も紹介していないイギリスで期待の新人Ed Sheeran(エド・シーラン)君について、雑談したいと思います。

グル:そうなんだよね。イギリスでは今かなり話題になっているのに、調べた限りだと日本語で彼について書かれたものは今の所全然無い。実は1つだけ発見したんだけど、それはバイヤーでもライターでも音楽マニアでもDJでもなんでもない、イギリス留学経験のある普通の女の子のブログで、友達に教えて貰ってすごくイイ~ってのだけ。w 本来一番敏感じゃなきゃって音楽業界の人達は、実はあんまり海外の情報に興味がないのかなとちょっと悲しくなる。

エラ:そんな話はさておき、Ed Sheeran(エド・シーラン)って誰?って人の為にまずは簡単な紹介を。Ed Sheeran(エド・シーラン)、1991年生まれ、イングランド東部のサフォーク出身の20歳。15歳の時に自主制作でOrange Room EPでデビュー、これまでにアルバム2枚、EP4枚、ライブアルバム1枚をリリース。その全てをセルフレーベルからリリース。2008年からはロンドンに移住して活動開始、2011年Atlantic Recordsとメジャー契約を結んで、2011年夏にメジャー初のアルバム「+」をリリース予定。

グル:僕等がEdの事を知ったきっかけをまず話そう。

エラ:そうだね。少し前にtwitterのTL上で元So Solid CrewのLisa Mafiaが、UK GarageのベテランMC Champagne BubbleeのツイートをRTしてて、気になって観てみたら彼が今やっているChampagne Bubblee TVっていうyoutubeチャンネルの最新のコンテンツにEdのこの映像がアップされてたんだよね。

Ed Sheeran - Wake Me Up

グル:で、これ観てちょっと驚いちゃったんだよね。小沢健二みたいなアコギを抱えた赤毛のミック・ハックネル似の男の子が、ちょっとスイートなアコースティックポップを駐車場で演奏してる映像。今までのChampagne Bubbleeのイメージって、バリバリのガラージのMCで、関わってきた音楽はもろにUKアーバンのど真ん中、それこそジャングル/D&B、UK Garage、Grime、Dubstep、Funkyと真っ黒さ全開な訳で、実際彼のyoutubeチャンネルのコンテンツも他は、そういうものばかり。

http://www.youtube.com/user/BubbleeTV
(余談だけどここにあるSidewinder Recordsでのインストアライブが最高。DJ PrincipalがDJしてMC Rumpus唄う生Neighbourhoodが聴ける)

エラ:その中に突如として、アップされたフォーキーなこれ。訳分かんないよね。それでいつもの様に分からないことは、風に訊けじゃなくて、Googleさんに訊けってことで。

グル:で、調べてみたらEd君、今年の1月にWileyはじめJME、Sway、Devlin、Ghettsなど蒼々たる今をときめくGrime MC達とコラボアルバムをリリースしていることが発覚。しかもこれ自主レーベルからのリリースで、もちろん大々的な広告など全く無しにもかかわらずiTunes UKのチャートで1位を獲っちゃってるという。それがこのアルバム。

418.jpg

No 5 Collaborations Project

1. Lately + Devlin
2. You + Wiley
3. Family + P.Money
4. Radio + JME
5. Little Lady + Mikill Pane
6. Drown Me Out + Ghetts
7. Nightmares + Random Impulse + Sway + Wretch 32
8. Goodbye To You + Dot Rotten

エラ:それでバブリーが何で彼のTVにEdを呼んだかが納得できたんだよね。で、調べていくと面白い事実が出て来るわ出てくるわで。

グル:そもそもサフォーク出身の田舎の木訥な少年フォークシンガーが、どうしてここまで注目を集めるに至ったかという話がまず面白い。

エラ:2007年までサフォークのFlamlinghamって街でアルバム2枚、EP1枚を地味にリリースして来た彼はFacebookやtwitterを使って地道にファンを増やしていくんだけど、2008年17歳の時、ロンドンに移り住んでからもほぼ毎日いろんなところでライブをして、2009年には312回もライブをしたって言うんだ。それはJames Morrisonがインタビューで年に200回ライブをすると言うのを読んで、ならば僕はその記録を破ってやろうと決意してそれを実行するんだよね。それこそお金が無くなって宿を追い出されて、友達や知り合いの家のソファーを寝床に渡り歩きながら。

グル:そうやって徐々にファンを増やしながら、2009年には彼の代表曲であるYou Need Meを含むEPを、Just Jackのツアーに同行する直前にリリース。この辺までは一部の知る人ぞ知るという存在だったEdが一躍注目を集めるきっかけになったのが、このSB.TVの映像。

Ed Sheeran - You Need Me, I Dont Need You (Acoustic)

エラ:これホントにかっこいいよね~。このパフォーマンスを観たRapper/SingerのExampleが彼のツアーにEdを誘ったっていうのも納得。で、そこでこのコラボアルバムでも共演をしたDevlinにも知り合って、この辺りから、彼が10代の頃から憧れだったGrime MC達と繋がりができて、それが今回のアルバムの実現に繋がってる。

グル:もういっこのこの映像もおもしろくて、Exampleのツアーの楽屋でDevlinとEdがフリースタイルバトルをするんだけど、Devlinは普通にラップで、Edはギターで演奏しながら唄でフリースタイルを、延々掛け合いでやるんだ。

Ed Sheeran & Devlin going bar for bar

エラ:これ面白いよね~。僕等がEdを面白いなって思う所は、小さい頃からギターを持ってフォークやソウルやロックを唄ってた男の子が同時代的にガラージやグライム・ダブステップを聴いて育って、それが自然と音楽の中に溶け込んでる所なんだよね。彼の唄の途中でグライムラップの様に出て来る早口の部分って、遡ればフォークシンガーにも同様のスタイルはあったから、グライムとかの背景を知らなければ、そっちを連想しちゃう所なんだけど、実際はグライムの影響なんだってのがこのアルバムが示してるよね。あとこれもかっこいい。

SB.TV - Devlin x Ed Sheeran

グル:これなんてもうほとんど普通にラップのフリースタイル。このアルバムのコンセプトって実は5年前15歳の頃に思いついたんだって。SB TVのムービーで注目を集めるまでは、白人ばっかりの田舎育ちの少年にロンドンのゲットーのスーパースター達との連絡なんてとりようもなかったけど、あのムービーが多くの注目を集めて状況が一変したって。

エラ:あと凄い著名人も彼のパフォーマンスにやられてて、例えば2010年の4月に単身殆ど予定もなくLAにギター持って、いろんなコンテスト的なところに道場破りしにいくんだけど、Jamie Foxxが自分のショーに出たEdをえらく気に入っちゃって、滞在中はずっとJamieの家に泊めて貰ってたりとか、あのアカデミー俳優のジェイミー・フォックスの家にだよ。あとこのアルバムをどっかで入手して聴いたあのエルトン・ジョンが突然、Edの携帯に直電をかけてきて絶賛したりとか。サッカーのイングランドチームのキャプテンRio Ferdinandも好きだとか。

グル:まあそんな著名人絶賛話はBass Love的にはどうでもいいことなんだけど。w アコースティックギターとGrimeといえば、僕等がまず思い出すのはPlan Bだよね。2010年に出したラップ無しのソウルアルバムが売れまくっちゃって、Grimeのイメージが霞んじゃった感じもあるけど、本人はあくまでGrime/Hip Hopが自分のホームグランドだって話してて、実際既に出来上がってる新アルバムはまたラップアルバムらしいんだけど、レーベルがんなもん売れないからダメって拒否されて、今個人レーベルからリリースを計画してるらしいよ。

エラ:Plan Bといえばエルトン・ジョンとも共演しているよね。そういう意味ではエルトンがEdの事を絶賛しているのも、意外な事じゃない感じがするよね。

グル:そういわれればそうだね。Plan BとEdの比較で言えば、Plan Bは1stではしっかりラップやってて、そこにメロディックな要素が入ってるって感じであくまでもGrime/Hip Hopスタンスだったけど、Edは基本的にフォーク/ロック/ソウル的な唄中心でそれ程Grime/Hip Hop的な要素は全面に出てきてない。でも確実にその中にアーバンな音楽要素が含まれてる。そこが新しいし、面白いというか。

エラ:youtubeでの映像の衝撃度に比べると、このコラボアルバムの音はサウンド面では割と普通でまだまだこれからって感じもするけど、これだけの才能。夏にリリース予定のメジャー初のアルバムは期待して待ちたい所。

グル:とにかくこれ読んで興味を持ったら、youtubeでたくさんアップされてるEdのパフォーマンスをチェックしてみて欲しいね。あと下にリンク貼った公式サイトでAtlanticから出る予定のメジャー初アルバムの収録予定曲が入った3曲入りのフリーEPがダウンロードできるから、それも是非!

Ed Sheeran公式HP
http://www.edsheeran.com/


(2011.4.30追記)
2011.6.12に発売のメジャー初リリースは人気曲"A-TEAM"!リミキサーはShy FX、True Tiger、Koan Soundと正に分かってる布陣!

彼の従兄弟のJETHRO SHEERANは、実はRapperで、更に親戚にはLaura Sheeranというアーティストもいるという音楽ファミリーだったと判明。

ALONESTAR "RAISE 'EM UP" feat. ED SHEERAN by ALONESTAR via #soundcloud http://t.co/Y6UMYBl

Theme:ブラックミュージック
Genre:音楽

comments(4)|trackback(0)|GRIME/DUBSTEP|2011-04-21_23:29|page top

Katy B - On A Mission 【雑談1】


On a MissionOn a Mission
(2011/04/12)
Katy B

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最近、クラブで人に合うたびにブログ更新しろ~とお叱りをよく受けます。大変ありがたい事なのですが、まとまったテーマで記事を書くというのがこのブログのスタイルなのでそういう意味ではなかなか頻繁にそういうテーマがまとまらないというのもあってどんどん更新頻度が下がってしまっているという感じなのです。

でもそうは言っても、その時々のトピックスを何らかの形で記録に残しておくのもそれなりに意味のある事だと最近は特に強く思っていて、そういう意味ではもう少し軽い感じで更新できるようなスタイルはないかなと考えて、今回から実験的に「雑談シリーズ」というのを始めたいと思います。

まとまった論という様な感じではなくて、会話形式でその時々のベースミュージックについてのトピックスを取り上げていくというスタイルで、軽い感じのこぼれ話的なノリでやっていきますが、それでもレコード会社からの資料を丸写ししたような適当なレビュー記事よりは、色々とつっこんだ話題に触れていけるのではないかと思っていますので、小規模にご期待ください。w

ということで第一弾は4/4にリリースされたUKでは話題のFunky/Dubstepの歌姫Katy Bのアルバムについて、雑談させていただきます。どうぞ~。

********************************

エラ:Katy Bといえば最初はDJ NGのTell Meだよね。UK FunkyがLondonで流行し始めた2007年、UK Funkyシーン最初のヒット曲。そこにft.された無名のBRIT School出身の女の子が彼女だった。

グル:当時の様子をyoutubeで見たのを覚えてるよ。Funkyのシーンは男ばっかりのGrimeとかDubstepの反動として生まれてきたって話を、このアルバムでもメインプロデューサーを務めているGeeneusがあるインタビューで話してて、そのyoutubeの映像はホントに女の子ばっかりのフロアーが映っててびっくりしたんだけど、その中でまだ垢抜けない素人っぽいKatyがTell Meを唄ってる。

Katy BがTell Meを唄う映像(2007)

エラ:ちなみにDubstepの聖地、クロイドンにあるBRIT Schoolは英国の権威ある音楽賞BRITアワードによって1991年に設立された14~19才の子が通うアートスクール。エイミー・ワインハウス、アデル、ジェシーJなど多数を輩出している名門。

エラ:そもそも彼女はどういうきっかけでNGの曲に参加する事になったんだっけ?

グル:当時は歌ってる彼女より、トラックメイカーのNGやMCのVersatileの方に興味があったので知らなかったんだけど、改めて調べてみたらその辺に答えてるインタビューとかが全然見つからなくて。NGは2007年頃に友達のVersatileにGeeneusを紹介されてRinse FMに入ることになったんだけど、だからGeeneusに紹介された感じなのかな。だとしてもGeenusがどうやってKatyと出会ったのかってのは分からないんだけど。

ちなみにNGはそれまでFruity Loopsなんかを使って趣味で宅録はしてたんだけど、リリース経験はなくて、たまたまVersitaleにTell Meの元になるトラックを聴かせたら、これはVocalを入れるべきだって言われて、Vocalを入れてホワイト盤をプレスしたらFunkyシーンで話題になって、最終的には2008年にDataから正規リリースされチャートにもランクインしたんだよね。当時はクラブに行かないような10代の子供たちも皆携帯とかで聴いてた位ヒットしたんだって。

エラ:そうなんだね~。その2008年にはRinse絡みでGeeneusのAs I、Jelly Jam名義のDJ Zinc+GeeneusのI Tryにft.されて、にわかにRinse周辺では注目を集める様になってくるんだよね。UK Funkyの歌姫的な感じで。同時期にZincのTake Me With YouってD&B曲や、それ以前にもSwindleのmix tapeでGrimeで唄ってたりっていう今に繋がる幅広いUKアーバンな感じは既にあったりもするんだけどね。

グル:で、とんとん拍子に2009年メジャーレコードとの契約が決まって、アルバムのレコーディングに入るんだけど、結局アルバムはRinseとコロンビアのダブルネームでリリースになるんだけどこの辺の契約の部分はよく分からないんだよね。ま、ともかく2009年はリリースらしいリリースはなくて、この辺りで自分のアルバム曲やMagnetic Manのアルバム曲のレコーディングをしてたんだろうね。あとBRITを卒業した後、短大に入学して勉強もそれなりに忙しかったのかな。翌年の2010年に大学を修了して、本格的にソロ活動を開始って流れになる。

エラ:2010年ソロとしてのファーストシングルKaty On A MissionがBengaのプロデュースで出て、これが一気にチャートの5位にランクイン。更にはft.曲2曲を含むMagnetic Manのアルバムがヒットして、一気にその知名度がアップ。Funkyの歌姫のイメージにDubstepのイメージも加わって、よりアーバンな今のKaty B像が出来上がってくるんだよね。

グル:Katy On A MissionのフリップサイドにはZincプロデュースのLouderが収録されてて、セカンドシングルのLights OnではMs Dynamiteをft.してGeeneusのプロデュースでFunky、アルバムのリードシングルではZinc+GeeneusのBroken Recordsでは再びDubstep。

エラ:このアルバムの3つの要素、Funky、Dubstep、Crack House/Electro Houseをまんべんなくリリース前に紹介しているよね。

グル:これだけ話題の旬なトラックメイカーが集合して、いかにも最先端の音がってイメージが強いけど、実際にアルバムを通して聴いてみた感想はそういうサウンドの側面よりもKatyのvocalの良さとソングライティング能力の高さが一番印象に残ったのが意外だったね。

エラ:最先端のトラックに拮抗するヴォーカルとソングライティング。

グル:だから普段こう言うクラブ系のアルバムって繰り返し聴き返したりしないんだけど、このアルバムは手に入れてから既に何回も繰り返し聞いてる。

エラ:確かにそう。より音楽的でアルバムとしての完成度も高いよね。逆に言うとトラックだけ取り出してみれば、切れ味鋭いエッジ感というよりは寧ろこなれた成熟感がある。DubstepにしてもFunkyにしても既にサウンドとしては落ち着いて来てるし、メジャー化と共に最先端の部分は別のところに移行しているよね。ポストダブステップとか。

グル:そうだね。そういう意味ではDubstepやFunky、Crack House/Electro Houseへの入門編として非常に入りやすい。去年で言うとBreakageのアルバムなんかにも近い、広くおすすめできるアルバム。UKアーバンと呼ばれる、イギリスのロンドンを中心とした都市部のブラックミュージックを基本とした音楽世界への入り口としては最高にキャッチーな1枚。

エラ:このアルバムが気に入ったら、プロデューサーのMagnetic ManやSkreamのアルバム、ZincのCrack HouseシリーズのEP、あとGeeneusのアルバムや彼の主催するこのアルバムのリリース元のRinseレーベルのmix CDのシリーズを順番に集めていくのもイイよね。特にRinseのMix CDは現在進行形のUKアーバンのドキュメントになっているから、UKのクラブシーンで今何が起こっているのかを知るには最高のテキスト。かつ単純に聴いててカッコイイ音が一杯だから!

おすすめのリンク:
Rinse FM
アルバムのメインプロデューサーGeeneusが運営するRinse FMはUKアーバンの最先端を10年以上に渡ってアンダーグランドで支えるFM局。リアルタイムの放送はネットで聴くこともできるし、Podcastとして一部はmp3で聴く事も出来る。またレーベルも運営していてMix CDのシリーズはRinse FMを濃縮したサンプルとしておすすめ。


Magnetic ManMagnetic Man
(2010/10/26)
Magnetic Man

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OUTSIDE THE BOX [解説・ボーナストラック付き国内盤] (HYDRA-008)OUTSIDE THE BOX [解説・ボーナストラック付き国内盤] (HYDRA-008)
(2010/09/25)
Skream

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Crackhouse Vol 2Crackhouse Vol 2
(2010/07/19)
Zinc

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Geeneus 1 (Bonus CD)Geeneus 1 (Bonus CD)
(2009/01/06)
Geeneus

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Rinse: 12Rinse: 12
(2010/06/08)
Various Artists

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Theme:DJ/CLUB
Genre:音楽

comments(0)|trackback(0)|FUNKY|2011-04-19_11:51|page top

【番外編】デモについて思うこと

久々の更新がベースと関係ないことで申し訳ありませんが、twitterで呟こうと思ったけど長すぎて呟けなかったのでこちらに書きました。

*********************

これは個人的な考えだけど、デモが政治や企業を「直接」動かす事はない。それは過去の例を見ても、現在進行形で世界中で起こっている例を見ても明らかだ。でも「間接的」にならそれは可能な場合もある。世論が政治を動かし企業を動かす事はあり得る。そういう意味でデモが訴えかける相手はまず国民。多くの国民にメッセージが届くためには現状、TVや新聞等の既成マスメディアで報道される事が必要だ。しかし、今日のデモがどんな規模になるのかは分からないが、それが直ちに世論を動かす様な報道がされる事はないだろう。或いは殆ど報道されないかも知れない。TVや新聞等の大手既成メディアには期待できない。

だからといって今日の様なデモが全く無意味だとは言わない。訴えはソーシャルメディア等を通じてじわじわと広まるかもしれない。だがそれもネットの中でだけで留まってしまう話かもしれない。現時点で世論を形成できる程、ネットの住人は多くない。或いは世界には報じられるかも知れない。それが日本への外圧となって政府や企業を動かす事もあり得るかも知れない。しかし現時点でのその可能性は低いだろう。

それらの可能性を総合的に考えたとして、今後重要なのは訴えたいことがあるならデモやネットを通じてメッセージを発し続けると同時に、それ以外の大多数に届く手段なりメディアを探す、もしくは新たに作り出す事が一番重要。それを根気強く続ける。その視点が欠けている限りデモが政治や企業を変えることは多分ない。今までの多くのデモと同じく時が経てば大手既成メディアの力で記憶を上書きされ忘れ去られてしまうだろう。
comments(0)|trackback(0)|その他|2011-04-10_12:49|page top

DJ ERAGURU's BASS LOVE 2010ベストの試聴

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ベストの記事はこちら

Bass Love 2010 Best Discに書いたベストのyoutubeへの試聴リンク集を作ってみました。リンク先の記事と合わせてお楽しみ下さい。

DJ ERAGURU's BASS LOVE BEST DISCの試聴リンク集

1:Bassnectar ft. Ms Persia / Bomb The Blocks (Daz-I-Kue vocal mix) (OM)
→ Daz-I-Kueのmixが無かったのでオリジナルを。オリジナルも超ヤバい。
2:Mount Kimbie / Remixes pt.1 (Hot Flush)
James Blake remix
Falty DL remix
Instra:mental remix
3:DJ Naughty / Goosebumps (Roska Kick & Snares)
4:Untold / Fly Girls (Soul Jazz)
5:Screaming Soul / Warfare (Ruckspin & Plansas remix) (Ranking)
→リンクなし
6:Cluekid / Monkey Style (Subbalicious UK)
7:Shortstuff,Mickey Pearce / Tripped Up (Ramadanman Re-Edit) (Ramp)
8:Mala / Level Nine (Hyperdub)
9:Hatcha / Conga Therapy (Tempa)
10:Horsepower Productions / In Fine Style (Tempa)
→ アルバムから Fist of Fury

おまけ

dirty dub rockersに書いたベストの試聴リンク集

記事の内容はこちら

Joe / Claptrap (Hessle Audio)
Scuba / So You Think You’re Special (Joe remix) (Hotflush)
Lemonade / Lifted (Shortstuff remix) (True Panther)
Breach / Fatherless (PTN)
Shy FX ft. Kano & Roses Gabor / Raver (Digital Soundboy)

上記全部を連続再生でBGM代わりにするリンク

Theme:DJ/CLUB
Genre:音楽

comments(0)|trackback(0)|その他|2011-01-18_01:53|page top

Bass Love 2010 best disc

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まえがき

Bass Loveでは 2010年初めてベストディスクを開催することにしました。低音界隈では旧Rock Baby Soundsysthem、現Dirty Dub Rockerzが主催する年間ベストが質量共に充実していて、僕自身もほぼ毎年参加させて頂いています。なのでBass Loveで敢えてベストディスクをやる必要もないだろうと思っていたのですが、ここ数年のtwitterの広がりで新たに出会うことになった豊かな繋がりのなか、今まで知らなかった多くのベース猛者の方々と出会い(その中にはBass Loveの読者の方も多数で嬉しい驚き)、その方々のベストを知りたいと思ったことが一つの理由になっています。更にはdrzのリストには入っていないけれど個人的に尊敬するリスナー/DJの方々のベストをごく個人的に知りたいと思ったことも。あとこれが結構大きな動機になっているのですが、今年DJネグリジェ氏がtwitter上で展開した10年前の日本のUK Garageシーンを中心としたメモワールを読んで、その中にいたはずの自分ですら如何に何も覚えていないかを思い知ったこと、それがきっかけで自分のHDDをdigして当時の資料を読むことがとても意味深いものだったこと、そして過ぎて行く時間をアーカイヴすることの大事さを改めて認識したことがこのベスト開催に大きな影響を与えました。執筆していただく方の人選につきましては、僕が個人的にリスナー/DJとして全幅の信頼を寄せる方々ばかりです。尚、なるべくdrzとの重複を避ける様に依頼をしましたが一部重複してしまいました。とはいえコンセプトがdrzとは少し異なりますのでいずれも読み応えのあるベストを寄稿頂いていると思います。是非、drzのベストと合わせてお楽しみ下さい。最後に年末年始のお忙しい中、ご協力頂いた執筆者の皆様には改めてお礼申し上げます。

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コンセプトの説明

Bass Love2010ベストのコンセプトは、ずばり2010年個人的に熱かったベースミュージック。個人的にというところがポイントでリリース年は問いません。これは何故かというと、2010年に熱かったものが全て2010年のリリースな訳がないと思うからです。今年発見した自分なりの切り口で新たに過去の音源を掘り返してみたら、いかにも2010年らしい刺激に満ちた聞こえ方を始めた音源ってきっとあるはずです。僕で言うならばポストダブステップの到来で、初期ダブステップの音が当時はよく分からなかったその可能性が2010年にはっきりと分かる様になったこと。だから僕の今年のベストには例えばHATCHAのDubstep All Stars vol.1が入っていたり、Locked Onの初期の音源が入っていたりします。とはいえ、他で依頼されたベストでは基本的に2010~2009年くらいまでの音源で選んでしまうので、なかなかリアルに自分のベストを反映させることができませんでした。そこでBASS LOVEブログで特設ページを設けて、2010年に今の気分を感じたベースミュージックのベストをできればと思い、僕が心底信頼できる方々にベストをお願いする事にしました。もちろん2010年リリースの作品もベストに入れて下さって結構です。ポイントは今年、自分にとって熱かったという部分ですから。

執筆陣(アルファベット、あいうえお順)

bcxxx(東京)
Broken Haze(東京)
DJ PB-man(東京)
DJ SAV (Good Weather,名古屋)
doppelgenger(東京)
eccy(Slye Records,東京)
h.nakajima(rush,PHaT House,大阪)
NAGAO(VOLT,広島)
Nothto (Atmoshere/東京)
SUSUMO(SLEEPYEYE/Dirty Gentlemans Club,広島)
Takeru John Otoguro (TCY RADIO TOKYO / Tachytelic,東京)
Two Seven Clash(DO UR THING,大阪)
YO!HEY!! (Threepee Boys,東京)
鈴木一彰 (version city session / material,名古屋)
DJ♥ネグリジェ(CATCHY!@SECOND,浜松)
脳内DJヒッキー (Asia組,京都)
隼人6号(静岡)
脇田康介(三河安城,名古屋)

DJ ERAGURU(Bass Love,大阪&淡路島)

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読者の方々へ

このベストはいずれも劣らぬベース猛者のベスト、つまりこれらの音源はDJならばとっておきの武器、商売道具だったりもする訳です。ここに紹介された150枚以上のディスクを集めるだけでそんじょそこらのDJなんて吹き飛んでしまうくらいのとっておきが惜しげもなく紹介されています。僕自身このベストを編集する中でいくつも発見がありました。是非、通の方々も初心者の方々もそれぞれにdigしがいのあるリスト/記事になっていますのでじっくり読み込んでみて下さい。紹介されている音源のほとんどはアナログ/CD/データで購入が可能です。中にはフリーの音源もあります。以下に購入先としておすすめのリンクをいくつかあげておきますので気になったディスクがあったらぜひどうぞ。

DISC SHOP ZERO
material record
Juno Download
Boomkat
Beatport
7digital

ということでベストディスクのリストはこちらから

http://www.drumnbass.org/bl2010/

合わせて読むと嬉しいベストディスクリンク集

dirty dub rockerz REWIND2010
soi-tokyo.com Presents Best Experience 2010!

Theme:DJ/CLUB
Genre:音楽

comments(0)|trackback(1)|その他|2011-01-17_17:38|page top

SHY FX - Raver



Shy FXの来年リリース予定の新アルバム『Larger Than Life』からの1stシングル"Raver"が、フリーダウンロードで12月6日にリリースされます。しかも、1曲だけなんてありがちなスタイルじゃなくオリジナルに加えてBreakage, MJ Cole, Skream, B.Traits, Attacca Pesante, Benny Page、そしてShy自身のリミックスも含めての、まさにUK Raver All Starsな全8曲を一気にフリーで!

既に一部先行でSHY自身のRMXとMJ COLE、BreakageのRMXが配信されているので、いち早くチェックしたい方はこちらからどうぞ!

Shy FX – Raver (Shy’s Guiness Punch Mix)
Shy FX – Raver (Breakage Pattern Moschino Remix)
Shy FX – Raver (MJ Cole remix)

(12/6追記:全曲フリーダウンロードリンク公開されました→こちらからどうぞ

上に貼り付けたPVはRaverのオリジナルver.D&Bから後半、SOCA/パトゥカーダへとなだれ込む展開に、GoldieからMJ Cole、Skream、Benga、Mala、Tunchy Striderなどなど、JUNGLE/D&B~UKG/GRIME/DUBSTEP/FUNKYのUKアーバン人脈の顔役達が走馬燈の様に登場する展開は涙もの。

全部分かった人は凄い!w

未発表のままのライナーノーツ企画(Breakageのアルバム発表に合わせて、僕に加え名古屋XLNTZクルー、東京SoiクルーというUKベース愛好家達が勝手にライナーを付けようという半オフィシャル企画)でもSHY FXが実は重要なんだという話が出ていたのですが、その予想をまさに現実化してくれた様な、この先行シングル。アルバムは更に凄い事になっているのは間違いないようです。

UKアーバンサウンドの現在進行形の最良のまとめ2011がリリースされるのは間近、期待して待ちましょう。

Theme:DJ/CLUB
Genre:音楽

comments(0)|trackback(0)|DRUM'N'BASS/JUNGLE|2010-11-30_21:47|page top

RAGGA CHANEL VOL,25 "2周年スペシャル" @ sound-channel

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久しぶりにDJします。例のサブベースハウスをやっちゃおうと目論見中です。
おたのしみに!

2010/11/27(sat)
RAGGA CHANEL VOL,25 "2周年スペシャル" @ sound-channel

Live:
Tchiky's from Tokyo(チーキーズ)
アチャコ with I&I
1★狂

Dj:
DUBBY BON
Akio Nagase
I.Q

Lounge Dj:
HAV
ERAGURU
FUKUDA
OKINO
SHEEZ
カバタミホ

Shop:
BUTTAH

■Open/start 22:00~morning

■Door 3,000yen/w1d
 With Flyer 2,500/w1d
 前売り 2,000/w1d

■前売りチケット取り扱い店
 カレー屋 Buttha: TEL/06-6241-5273
 Drum & Bass Records: TEL/06-6211-1044
 CussCuss: TEL/06-6251-6012
 sound-channel: TEL/06-6212-5552

■メールで前売り
 manager@sound-channel.jp
 までパーティー開催日/お名前/ご連絡先/枚数を明記の上送信ください。
 お支払いは当日エントランスにてお名前を確認の上承ります

sound-channel
大阪市中央区西心斎橋2-8-21 B1F
Tel+Fax 06(6212)5552
http://www.sound-channel.jp

犬式の元メンバーである三根星太郎と石黒祥司、そしてFlying Rhythmsの
ラティール・シーの3人が結成し、今年4月の'春風'など様々な会場で驚異的な
ライブ・パフォーマンスを披露し話題沸騰中のバンド、The Tchiky's(チーキーズ)。7インチ「OIDE」を6月にリリース!
土着感や熱気、そしてなんともサイケデリックな魔力を孕んだアフリカン・グルーヴが炸裂する

さらに!
故・花菱アチャコ(エンタツ・アチャコ)の孫のアチャマゴ久利こと、藤木久利が、大阪で結成した、知る人ぞ知るエンターテイナーカルト楽団が登場!

Theme:DJ/CLUB
Genre:音楽

comments(0)|trackback(0)|DJ PLAY|2010-11-25_03:51|page top

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ACCESS BASS FREAKS

from 2008/8